とても久しぶりに、勉強法について書かせていただきます🙇♀️ 今回は、中学受験に本腰を入れ始めてからの家庭学習についてです。
お子さんの集中力があまり長く続かない、とお悩みの方は多いと思います。
我が家でも「集中力のなさ」はずっと悩みの種でした。
今回は、我が家が受験期から現在も使い続けている「ポモドーロタイマー」と、タイマーを使って集中を維持する勉強法をご紹介したいと思います。
実は私は今の今まで「ポモロード」だと思っていました……。この記事を書くためにタイプしてみて初めて気がつきました💦
「ポモドーロ」とはイタリア語で「トマト」という意味で、「ポモドーロ・テクニック」という時間管理術を考案したイタリアの起業家が、トマト型のキッチンタイマーを使っていたことからついた名だそうです。
我が家はキッチンタイマーではなくTOPの写真にある六角形のタイマー「TickTime」を使っており、今は2台目です。
現在は市販されていますがクラウドファンディングによって生産されたタイマーで、ガジェット類が大好きでこだわり派である息子のラズくんには、とても魅力的に見えたようでした。
タイマーとしてはお高めですが、勉強のやる気に繋がるならば、と購入してみました。
旧タイプはマイクロUSBでの充電だったからか、1年くらいで充電ができなくなってしまい😱買い換えたのですが、新しいタイプはCケーブルでの充電に変わっていたので、耐久性に期待しつつ目下使用中です。
本体はコンパクトで軽いため、消しゴムのカスを払う時などラズくんの腕にぶつかっては吹っ飛んでゴロゴロ床で転がっていた割には壊れず、その点では思ったより頑丈だったな〜と感心しました。
このタイマーを使う前は、TOP画像でTickTimeの下に写っている長細く青いインターバルタイマー(タニタの「トレーニングタイマー200分計」)を使っていましたが、残念ながら現在は生産終了となっています😢
「TickTime」は一部の方にはハマるかもしれませんが、お高いのと、耐久性は今の所「?」ということもあり、他にも使いやすそうなタイマーをいくつか探してみましたので、後ほど勉強法と共にご紹介いたしますね。
我が家がポモドーロ学習法に辿り着くまで
現在のラズくんは、「45分集中して15分休憩」など、その時の気分や課題の量、時間などから適当に決めて勉強しているようですが、小学生の塾に通い始めのころはそれほど長くは集中が続きませんでした。
(高校生になった現在でも、不調時はあまり集中できないようですが。。)
小学生の頃は、親がずっと横についていることで、まとまった時間集中できるときもあれば、親が不在だったり、家事をしていてずっと隣についていられない時もあったり……など、全然はかどらない時もありましたし、
子供の調子が乗らない時は、親が声をかけつつなんとかんとか塾の宿題をこなす、なんて夜も多かったです。
こちらの記事で、小学校の宿題と同じように、親が隣について声をかけながら塾の宿題に向かわせていた様子を少しだけですが、書かせていただきました。
このころはまだポモドーロを知る前でしたが、「タスクを細切れにして、特に問題だった『最初の取りかかり』へのハードルを低くする」という点では、ポモドーロと同じような効果があったのかなと思います。
けれど、ワーキングメモリの低いラズくんのもう一つのお悩みである「集中力」に関しては課題が残ったままでした。
そう思って振り返ると「ずっと横で声をかけ続ける」という親のつき添いは、集中が逸れるのを防ぐという効果もあったのですね。
「うちの子は隣につかないと前に進まないから😓」と、深く考えずにジャンプスターターにでもなったつもりで横にいましたが、いつになったら自家発電が始まるのか……という日も多かったです。
集中力に関しては、この先に書くかもしれませんが、脳トレのようなことをしたり、食事をほんの少し気をつけてみたり、瞑想をしてみたりなど、ネットを調べて見かけたことはざっと試したような気がします。どれもそれなりに楽しかったですし、効果があるように感じました(^^)
そんなこともしつつ、我が家が最終的に行き着いたのは「ポモドーロを我が家流に緩く取り入れた勉強法」でした。
模索しながら変化していった結果なので、いつからそのスタイルになったのか記憶していないのですが、6年生時には確立していたと思います。
まずは5年生の春に、日能研主催の特別講演会で、脳科学者の池谷裕二さんのお話を聞いて、
「ラズくんが不調な時は短時間の勉強を何回か繰り返すでも良しとしよう」と思ったのが『細切れ学習』を始めるきっかけになったのだと思います。
池谷先生の「人の集中はそう長くは続かない(はっきりと「●分しか集中できない」と仰っていた気がしますが、記憶が曖昧ですみません……)」という言葉に、「なんだ、そうなんだ、長時間集中が保てなくてもいいんだ」と安心したのを覚えています(^_^;)
検索しましたら、池谷先生がベネッセの協力のもと実施した実験結果がこちらで見れました。
「60分間、通しで学習したグループ」より「15分×3回 (計45分、7.5分休憩×2回)学習したグループ」の方が定着がよく、脳波を測ったところ、集中力に関与しているガンマ波が40分経つと急激に下降しましたが、7.5分休憩を挟んで学習した「15分×3回グループ」は休憩の度に復活していることが分かったという実験結果です。
こうした実験やポモドーロをまだ知らなかった当時の私は、細切れ学習の合間の休憩は長かったり短かったり、その時のラズくんの雰囲気に合わせてまちまちに設定していた記憶がありますが、
集中力の回復だけを期待するならば、10分以内の短い休憩で充分だったと分かります。
その後、勉強系インフルエンサーの方の動画を見ていた時に、たまたまポモドーロの存在を知り「これだ!」と、取り入れてみることにしました。
ポモドーロ・テクニックの方法
それでは実際に、ポモドーロ・テクニックをやってみましょう。手順は以下の通りです。
Wikipedia「ポモドーロ・テクニック」より
- 達成しようとするタスクを選ぶ
- キッチンタイマーで25分を設定する
- タイマーが鳴るまでタスクに集中する
- 少し休憩する(5分程度)
- ステップ2 – 4を4回繰り返したら、少し長めに休憩する(15分 – 30分)
基本的なやり方は『25分の作業(勉強)と5分の休憩を繰り返し、4〜5回繰り返したら長い休憩を1回』。これを1サイクルとして繰り返します。
25分なんて長い時間集中きない!または何サイクルもできない!という場合でも大丈夫です。
無理ない時間・回数から始めてみると良いと思います。
また、最低限やらなければならない塾の宿題の量を、ページに付箋などをつけて把握した上で、
例えば1回の勉強時間を15分と設定するならば、15分でどのくらいの量をこなすことができるのか、実際にストップウォッチで一度計ってみた結果から、全体にかかる時間の予想を立ててみます。
15分を何回繰り返すと宿題を終えられるのか、1日では無理そうだったら何日必要なのか、大体の目処をつけておいた方が安心です。
我が家が休憩時間にしていたこと
「15分勉強と5分休憩を4〜5回繰り返した後に15分休憩」が1サイクルだとして、15分休憩になったら、1サイクル頑張ったご褒美として、小さな楽しみがあるとテンションが上がります。
ご褒美というのは、ちょっとしたおやつでもいいと思いますし、ラズくんの場合はパソコンやゲームが好きでしたので、「15分休憩ではパソコンやゲームを好きにやっていい」としていました。
(ちなみにゲームはマインクラフトが大好きでした。敵が怖かったので、建築に特化したクリエイティブモードのみで楽しんでいました)
ゲームや動画テレビなどに夢中になりすぎてしまって、休憩後に離れるのが逆に苦痛になってしまうというお子さんは、何か別のご褒美を考えてあげるといいかなと思います。
15分休憩で好きなゲームやパソコンで遊んで良い代わりに、5分の休憩では「何もしない」。本当に脳を休める休憩、としていました。
我が家では、投影機の照明や音楽、アロマなどを利用して自宅スパを演出し、リラックスタイムにしてあげていました。
他の男の子にこのやり方が通用するか分かりませんが(^_^;)好きなアロマや音楽を選ばせてあげたり、女の子には喜ばれるんじゃないかなと思います。
相手がまだ小学生だからこそ効果があった、プラシーボ的な面もあったと思いますが、喜んでくれると親もなんだか嬉しいですし、リフレッシュがうまくいけばやる気アップにも繋がっていきます。
実際ラズくんにはこのやり方がかなり有効で、休憩後にすっと勉強に入れていました。
休憩中に我が家が使っていたリラックスグッズなどは、また別の記事で紹介させていただきますね。
ポモドーロを助けてくれる「タイマー」をご紹介
ここからは、我が家が現在も使っている六角形のタイマー「TickTime」と、一般的に使いやすそうだなと思った他のタイマーもご紹介していきます。
タイマーは勉強中だけでなく、我が家では「今日は●時から勉強始めよう」というときに、遊びの残り時間を確認するためにも使っていました。タイマーをかけておけば、気づいたらついダラダラ遊び過ぎてしまった、という事態も防げますよ。
TickTime
「TickTime」は、電源を入れたら、セットしたいタイムの数字を上にして倒すだけでタイマーがスタートします。
時間は3分から30分まで6段階ありますが、自分で好きな時間を設定することもできます。
インターバル機能はありませんが、勉強⇆休憩への切り替えは、コロンと倒すだけなので、手間なくポモドーロ学習を始めることができます。
横に倒しておくと、TOP画像の文字盤のように、残りの時間がカウンドダウン表示されます。
また文字盤を下にして置くとカウントアップが始まり、この写真のようにひっくり返し文字盤を上にして置くとカウントが止まってタイムが表示される「ストップウォッチ機能」もあります。
アラームの音量は調節でき、無音モード(数字が点滅してお知らせ)もあります。
直感的に使えるシンプルな操作性と持ち運びしやすいサイズ、スマートなデザインは男の子・男性に好まれそうなタイマーだなと思います。
ソニック 時っ感タイマー トキ・サポ
残り時間が色分けされているので、視覚的に分かりやすいこのタイプのタイマーは「通級に置いてあったな」と思い出したのですが、
パッケージを見た見たラズくんは「日能研にあったやつだ! ●●先生(Mクラスの算数の先生)が黒板に貼ってた」と、日能研の方を思い出したみたいです。
(黒板に貼るタイプは同じソニックのこの商品だと思います)
こちらのタイマーは、セットしたい時間まで中央のつまみを回すだけでタイマーがカウントダウンを始めます。
使ってみて気になったのは、タイマーの小さなカチカチ音が聞こえることです。
リビングなど生活音がある場所で学習していれば気にならないかもしれませんが、全くの無音部屋で勉強机に置いてあると、お子さんによっては気になってしまうかも。(↓聴いてみたい方は再生してみてください)
こちらもインターバル機能はありませんが、とても操作が手軽なので、TickTimeと同様に毎回タイマーをかけ直す負担感は少ないと思います。
目盛りが大きくてより見やすい30分計もあります↓。
勉強タイマー「スタディエッグ」
こちらはdretec(ドリテック)の学習タイマー「スタディエッグ」です。
シンプルながらコロンとした形と手のひらサイズが可愛らしく、カラー展開も機能も豊富です。
勉強時間と休憩時間を設定すると、光と音で繰り返しお知らせしてくれるのでポモドーロ学習が可能です。
スタディモードと休憩モードのアイコンも可愛いですね。
時計機能もあり、目覚ましアラームも設定できます。アラームのボリュームは二段階で、無音にもできるので外出時での利用もOK。学習時間を計るカウントアップ機能もついています。
youtube動画を流す場合
youtubeにもポモドーロ動画が数多くあげられています。
我が家では、リビングにあるPCでポモドーロ動画を流して利用したこともありましたが、音楽ではなく「雨の音」「焚き火の音」などの自然音を選びました。
池谷先生のお話でも、勉強中は全くの無音よりも「雨の音」や「風鈴の音」など少し環境音が聞こえるほうが集中できると仰っていました。
ですが、youtubeですと、画面におすすめ動画が表示されてきたり動画によってはCMが入ったり、またパソコンやスマホの存在自体が集中を邪魔してしまう可能性もあるので、注意が必要です。
我が家でもタイマーを利用していた1番の目的は、「集中力を奪うとされるスマホを、学習タイマーとして使わない」ためでもありましたので。
それでは、以下にオススメのポモドーロ動画をご紹介いたします。
15分+5分休憩
25分+5分休憩
勉強のメリハリにもなる「ポモドーロ」を取り入れてみよう
今回は我が家で実践していた「ポモドーロテクニックを使った学習法」をご紹介いたしました。
「うちの子はぜんぜん集中して勉強できない……」中学受験時代よく周囲のお母さんがたもこぼしていました。
ですが、1時間が無理だとしても、15分なら何とかできるかも。そして、その15分をぜひ積み上げてみてください。
土日祝日にノー勉強だったとしても、今年は247日、1日に15分の勉強を4回できたとしたら、1年で1000回近くも積み上げられます。
そうしているうちに、成長とともに集中できる時間も少しずつ伸びていきますよ。
中学受験は長く続くフルマラソン。一歩一歩の小さな歩みを、2月のゴールまで繋いでいってあげてくださいね。
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