今回は、私が直前期に頭を悩ませ、葛藤した事をテーマに書かせていただきました。
「直前期に小学校に行くか問題」、そして「過去問演習の時間が足りなすぎ問題」です。
結論から申しますと、我が家では1月は、真ん中の3日しか小学校へ登校しませんでした。
ラインを遡ると、ちょうど今のこの時期(11月)は
夫がしきりに「学校休ませろ!まとまった時間を確保しろ!」と指示を出してきているのに対し、私が意味不明な返事をしていて(今読み返して自分でも意味が分からなかった💦)、夫婦喧嘩にまで発展していました。
当時、私は葛藤していたのだと思います。
受験のために小学校を休ませてもいいものか。
軽めでしたが運動会もありましたし。
そして発熱による出席停止を利用して、コロナ休校があけても次々とお休みをしていく受験仲間たちへの焦燥感に。
悶々としながら「中学受験 直前 小学校 休む」「欠席日数 公欠 中学受験」などで検索していましたが、日能研に相談に行くまで落とし所はみつかりませんでした。
今回は、このような私の葛藤とともに、我が家の過去問演習のスケジュールについて、かなりあけすけに書かせていただきます。
同じような悩みや葛藤をお持ちの親御さんの、一つのサンプルにしていただけたら幸いです。
第一志望の過去問対策、時間が足りませんでした
我が家では、年末の時点で「志望校の過去問がどう考えても終わらない!」という事態に直面していました。
その年はコロナ禍で「冠日特がzoom授業」だったので、電車で毎週往復2時間ほどかかるはずだった移動時間がなくなった……にも関わらずです。
自分の見積りが甘かったのかなと悔やんだりしながらも、当時はただ目の前の課題を処理しながら、走り続けるしかありませんでした。
第一志望の対策が遅れた理由
当時の状況を振り返ってみようと思います。
まず、日能研は過去問演習に入るのが大手塾の中では一番遅く、10月でした。
そして、日能研で推奨されている過去問演習の回数は「志望校5年分、併願校2年分」でした。
他の塾がどのくらいの量の過去問演習をこなすのかわかりませんが、
聞いた話では某大手塾の、ラズくんと同じ志望校の冠日特では、「授業内で20回分」扱ったそうです。
対して日能研の冠日特の、授業内での取り扱いは「2回分+大昔の過去問を寄せ集めて作った1回の計3回分」のみでした。
他には何をしていたかというと、銀本(中学入学試験問題集/みくに出版)に掲載されている他校の入試問題を使って演習をしてくださっていました。
同じような偏差値帯や少し低めの中学校(併願で受けるような学校ですね)、そして最難関校の問題も扱われていました。
それとは別に各家庭で、日能研から指示された通りに「志望校5回分と併願校2回分」を解き採点し、間違えた問題の類似問題をテキストから探して解いたり、反省点をルーズリーフに記入したものを各自で日能研に提出し、チェックをもらうという流れでした。
これだけで、「志望校の過去問に触れる回数」だけを比較すると、某大手塾よりも少ない(半分以下)ということがわかります。
この事実、知ったのが入試後で良かったです……直前期などに知ってしまったら相当焦ったと思います💦
でも、当然ですが、この塾に通っていて残念だったお子さんもいれば、日能研から合格したお子さんもいるのです。
(日能研出身のお子さんの合格人数の方が、だいぶ少なかったのも事実ですが。。)
やはり日能研は「最後の押し込み力」という点では、ゴリゴリでやってくる他塾に比べて少し弱いのかなという思いが否めません。
ですがそんな日能研だからこそ、ラズくんは元気に通い続けてこれたのです。
「なんだかこのままではうちの子合格できない気がする」と薄々感じたならば、足りないところは自力でなんとかするしかないのです。
我が家では、志望校の過去問を10回分自宅で解きました。
ですので、単純により多くの時間が必要でした。
適正偏差値の中学校は、日能研の指導の通り2回の演習で合格点に到達しましたし、実際の入試でも合格をいただきました。
ですので、偏差値2ポイントとか3ポイント、もしかしたら5ポイントくらい上の志望校でも、5回分の対策で間に合う可能性もあるのかもしれません。
けれどラズくんの場合、志望校は持ち偏差値よりも6ポイント程は高いチャレンジ校で、算数の問題には全く歯が立ちませんでした。
ラズくんの偏差値は50台後半、そして志望校は60以上。
“断崖絶壁”とも例えられる「60の壁」が立ちはだかっていたのだと思います。
60の壁を越えるために
ラズくんが初めて志望校の過去問に触れたのは、初回の冠日特でした。算数32点でした。
算数の問題ができなすぎて、日能研の先生に相談した際に告げられたアドバイスは、以前の記事にも書かせていただきましたが、
「夏期講習に入っていた「共通問題428題(通称ヨツバ問題)」を繰り返すように」ということでした。
ですので、我が家では「428問題を2周まわすまでは志望校の過去問に入らない」と決めました。
また、428題の他にも、苦手な平面図形と場合の数の解法の整理も行いました。
算数が仕上がっていない状態で過去問演習に入っても、対策のしようがないと思ったからです。
当時ネットで検索したら「M2クラスは428問題を3回まわす」という情報を目にしたのですが、日数的に無理だと思い「とりあえず2回」に設定しました。
そして志望校の過去問演習に入ってからも、並行して3周目(2週目に間違えた問題)をまわしました。(志望校に出てこない単元はもちろん飛ばしています。)
最後の最後の直前まで、428問題にはお世話になりました。
過去の主人とのラインを読み返していると
「いつ428問題終わるのか!」
「毎週月曜日は学校休んで428問題やらせろ!」
「とにかくまとまった時間を作れ!」という追い立てが10月にも、11月になっても飛んできています ^^;
けれど我が家では結局、冬休み前は、ラズくんが少し体調を崩した(すぐに元気になったので疲労だったと思います)2日くらいしか学校は休んでいませんでした。
そしてラインを辿っていくと、なんと12月5日に
私「今日から志望校の過去問始めます😎 2月までに10回分終わらせる❗️」のメッセージが。
我が家は確かにマイペースですし無計画でもあったのかもしれませんが、うかうかしていたら時間が足りなくなった、というわけでもなく
志望校の入試問題のレベルが実力より上で、また苦手な算数の仕上がりに時間がかかったからだったんだな、と今振り返って思いました。
1月の小学校、出席するかどうかを日能研に相談
「志望校の過去問、小学校に行っててはとても間に合わない」ということもありましたし、
当時はコロナにかかってしまうと2週間は自宅待機で、受験自体ができなくなってしまったため
「感染が怖い」ということもあり、まずは塾に相談してみることにしました。
……相談というより半分弱音みたいになっていましたけれど😓
相談した時期ははっきりと記憶していないのですが、前受けも含めた全ての志望校を最終確認する面談で、一緒に相談した記憶があります。
塾側からは
・学校に行けば感染や怪我のリスクがあるので、防止するために休む選択もある。
・学校がリフレッシュになるという場合は、登校すると良いと思う。
「休むか登校するか、どちらが良いというのは、塾からは言えない」というニュアンスを含みつつ、そのように答えてくださいました。
また、日能研の別の先生は、子供達に「後期は学校では眠っているようにして過ごしてください」と仰っていたそうです(笑)
つまり「直前期の小学校は、お友達と会える息抜きの場」という位置付けなのだなと認識しました。
日能研に相談に行ったことで、私の気持ちはかなり楽になっていました。
結局、我が家はもしもコロナに感染しても入試当日までに復帰できるよう、本番2週間前から休むということに決めましたが、前受けの1月受験があったので、結果的に1月は真ん中の3日間しか登校しませんでした。
過去問のスケジュールはシビア
前述した通り、我が家では第1志望の過去問は、冠日特で扱われた分を除いて、自宅で10回分(約5年分)解きました。
プラス併願校を2回分ずつ解いたので、トータルで15回分ほどの過去問を自宅で解いたことになります。(前受け校は2校受けましたが、埼玉校は1回ササッと解き、地方校は1回分目を通すだけにしました)
1回分の過去問を4教科通しで解こうとすると、解くだけで半日分の時間が必要です。
ですので、15回分の過去問を解こうとするならば、
・タイトスケジュールに合わせて動けるお子さんと
・過去問の準備、採点、また塾の支度などのサポートを、時間短縮のため先回りして親ができる環境
この2点がないと、本当に厳しいことになると思います。
夜のお弁当や軽食が必要だったり、送り迎えを入れるとなると、親の負担は相当なものですよね。
たとえば、土曜日もしくは冬期講習中の午前中に4教科の過去問を解くためには……、
朝8時から過去問スタート。
↓
終了したらお昼を食べて塾へ直行。
↓
お子さんが帰宅するまでに親が過去問の採点を済ませ、見直す箇所をまとめておき、
↓
帰宅後や、塾のない日を使って間違えた部分を解き直す。
これが土曜日の場合でしたら、翌朝は日特なので、いつもより遠い教室へ通うケースもありますから、体力の温存もしなければなりません。
我が家の場合は、冠日特がzoomであったにも関わらず「1日まるまる使えない日に過去問演習を4教科やる」ことがすでに無理でした。
無理というのは、早起きができないとかそういう話ではなく、親も子もキャパオーバーで、「採点をして、解き直しをして、対策する」というサイクルを回すには倍くらいの時間が必要でした。
「ただ解いて合格点に届いたかどうかを知る」だけなら半日でできますが、「どういった穴があるのか、どんなミスを犯すのか、合格点を取るためにはどの問題をとらなければならなかったのか」などを見極め潰していけなければ、対策として意味がありませんよね。
「家庭で過去問対策を丁寧に行おう」という場合、塾と小学校のスケジュール的に、本やネットで見聞きするような「過去問10年分・20年分」などの量をこなすことは、我が家では物理的に無理だと感じました。(うちと違って、要領のいい・または処理能力の高いご家庭か、または無理のない志望校設定の場合はこなせるのかもしれません。無理のない志望校ならそんなに解く必要はないでしょうけれど)。
そのことだけは、実体験として書かせていただきたいと思います💦
我が家の場合、1月に学校を休むことがなかったら、第1志望の過去問を10回以上も解くことはできませんでした。
「直前期に小学校を休まない」かつ「過去問をそれほど塾で扱わない」ことがわかっていて、さらに「過去問を10年分(10回分)、丁寧に解きたい」という場合は、相当計画性を持って動く必要があります。
日能研が推奨する過去問の進め方
ここで、当時日能研側から推奨されていた「家庭での過去問対策の仕方」を簡単にご紹介いたします。
冒頭でも書かせていただきましたが、日能研では他塾より少し遅く、10月から過去問演習に入ります。
(スケジュールがシビアなら早めに始めれば良いと思われる方もいらっしゃるでしょうけれど、過去問演習に入る時期は、基本的には塾の指示を守ることが大切です)
ラズくんの通っていた教室では「第1志望は5年分ほど、併願校は2年分ほど」解く、そして「親ではなく子供自身で採点し対策する」ことが推奨されていました。
さらに過去問演習について親への説明は一切ありませんでした。
親の介入を嫌がるお子さんも出てくるのではないかな、という事は気になりましたが、
親御さんがあまり関われないご家庭もあるなかで、どんな状況のお子さんでもこなせるようにとの配慮もあるのでしょう。
日能研から対策の手順も丁寧に子供に伝えてくださり、子供だけ、もしくは親が少し声かけするなどのサポートをしてあげればこなせるような内容でした。
日能研側から伝えられたやり方でしたら、日能研が用意してくれたスケジュールに乗っていけば、安定して進めていけると思います。
ですが、我が家では「親が採点し、最低10回分は解きたい」と思っていました。
6年生当時、受験生の自覚はしっかり芽生えていたラズくんでしたが、志望校は記述がとても多い学校だったこと、そしてチャレンジ校だったこともあり、ラズくん自身が自己採点し対策するにはハードルが高すぎると思ったからです。
そこで親が採点し、対策させたことがバレバレのノートや提出物を出していましたが、日能研からは何も言われませんでした。
補足です
息子が受講した冠日特では、過去問以外にも似たような出題傾向の中学校の入試問題で、たくさんの演習をさせてくださいました。
解説はもちろん「こういう問題がよく出る」という傾向もしっかり教えてくださいました。
6年後期の冠日特が始まる前の、「前期日特」から他校の入試問題を使った問題演習が少しずつ始まります。
膨大な量の入試問題が掲載された、所謂「銀本」を扱う、日能研ならではの学びがありました。
他塾の冠日特がどのようなものか分からないのですが、70人ほどの、様々な偏差値のお子さんが受講していることを思えば、併願しそうな中学校の問題を少しでも扱ってくださったのには堅実さを感じます。「不合格=失敗」に終わらぬよう子供一人一人の受験に寄りそおうとする姿勢も感じます。志望校しか見えていなかった当時は、そんな視点は全く持てませんでしたが💦
また、他塾の、冠日特で20回分解いたというのも、一斉に解き、解説をするのでしょうから、個人の弱点にあわせた補強は各ご家庭でしていただろうと想像します。
そう考えると、過去問対策をしっかり行おうとするならば、親の負担感はどちらの塾でもそれほど変わらなかったのではないでしょうか。「採点する」という点を除いては。
記述が多い学校だと、採点し得点を出すのが難しく、個人ではとても苦労しましたし、自分の採点基準であっているのか、果たして合格点に届いているのかが正確にはわからないため、本番までとても不安でした^^;
が、やり方次第で日能研のシステムを利用しながらうまくやれたのではないか、と、今となっては思うのです。
長くなってしまうので、また改めて触れられたら、と思っています。(いつもそればかりで、すみません)
我が家は日能研にして良かった、と今でも思っていることだけは書いておきたかったので補足させていただきました。
また、年度や校舎、冠日特によって、記事に書いたシステムは違ってくるかもしれません。
1月、小学校へ行く場合
小学校の登校について話を戻します。
我が家は1月に小学校を休んでしまったので、1月に登校する場合のアドバイスなどは書けないのですが、(感染症に気をつけて、とか、疲れすぎないように、などの注意事項はあるでしょうけれど……)
ラズくんが受験した年は、コロナ休校が明けたあとも、受験組のお子さんたちは学校を休みがちでした。
ラズくんの通っていた小学校は、8月中に何回か登校日があり、夏休み後に通常モードに戻していったような覚えがあります。
けれどずっと来なかったり、給食での感染を避ける目的でか、午前中で帰るお子さんがいたりしました。このように、受験仲間のお休みの噂が耳に入るたびに
休んでる子達がちょっと羨ましい!ギリギリ!という葛藤が、実は私にはありました。
「学校さえなければ睡眠をしっかりとった上に、428問題も苦手分野の補強もできるのに!」という思いです。
ラズくんの小学校には、偶然志望校が同じお子さんがもう1人いたのですが、そのお子さんも11月では半分くらいお休みし、12月に入ると本格的に来なくなりました😅
(なぜラズくんは1月まではほぼ休まず登校していたか、理由を後ほどご説明しますね)
我が家は関東在住ですが、受験家庭が多い駅近くの地域からは少し外れていた学区で、受験するお子さんもそうは多くなかったので、
「うちの小学校から、あの中学校に2人も受かるなんてあり得ない! ならば落ちるのはうちの方だ!」
と、謎理論を展開し、自分に呪いをかけては焦ったりなどしていました。
(結果的に幸い2人とも合格し、あるはずのないことが起きるのが中学受験とは聞くけれど、本当そんな事あるんだな〜なんて、しみじみしたりしました)
それとは逆に、1月29日の入試直前まで登校していたお子さんたちも、当然いました。(31日は日曜日でした)
直前まで来ていた子たちは、帰りの会の後にみんなで集まって「明日頑張ろうね!」と励ましあったりしていたそうです。
子供たちの姿を想像すると、とても健全な光景で、受験の本来あるべき姿だと感じます。
息子が休んでいた間のそうした学校の様子は、直前まで来ていたお子さんのお母さんがラインで教えてくれたのですが、
そのお母さんからすると、1月、ほぼまるっと休ませた我が家のことこそ、ちょっと行き過ぎの家庭と感じていたかもしれません。
もちろん、メッセージの文面からそんな雰囲気は微塵も読み取れませんでしたし
「明日は頑張りましょう!オー!」って感じで、
私のことも明るく励ましてくださり、とても温かい気持ちになりました。
一方で、周囲の休みがちだった受験組の親たちは、前日にそんなメッセージを送り合える雰囲気は、当然ありませんでした。
私にはずっと仲良くしていただいていた受験ママ友がいましたが、12月くらいからお互いに必要最低限の連絡以外のやり取りを絶っていました。
それまでは愚痴を吐き合ったり励ましあったりしていましたが、お互いに大事な時期だと分かっていたからか、自然と連絡が途絶えました。
そのママ友さんはとても熱心で、お子さんも頑張っていました。
やはり12月から学校をお休みしていましたが、塾内でトラブルがあり、そこから体調を崩してしまったようで、とても苦しい時期だったことを、受験が終わってから涙ながらに告白してくれました。
そんな状態では確かに学校どころじゃないな……と話をきいて驚きました。
「学校お休み組」は表面的には「小学校を捨てて受験勉強に打ち込んでいる。きっと家でガンガンやってるんだろうな」って周囲に思われたかもしれません。
我が家も、休みがちなお子さんを見て、少しはそう思っていたからこそ、早々に休んでいる子たちのことを「割り切れていいなあ」と、羨ましく思ってしまっていました。
ですが、それぞれのご家庭内で起きていることは他人には分からない。
現実は自分の想像とは、かけ離れたところにあるものだということを、受験が終わった後で思い知らされました。
つまり、勝手に想像して、勝手に他所のご家庭を「いいなあ」と羨ましがることは無駄です。
ガンガン最後の追い上げをしているご家庭ももちろんあるでしょうけれど、だとしても我が子の合否とは無関係です。たとえ志望校が同じだとしても。
この時期は、みんなそれぞれの戦いをしています。
受験直前期はこれまで続けてきた長い長いマラソンの締めくくり、最後のトラックランのようなものです。
積み重ねて来たバックグラウンドが人それぞれまるで違いますので、お子さんはもちろん、伴走してきた我々も、ここまで来た以上、自分自身の戦いを大いに全うしたいところです。悔いの残らないように。
出願時に欠席日数が必要かもチェックしよう
最後になりますが、
「本人(ご家庭)の意思とは関係なくしっかり登校せざるを得なくなる状況もある」ということを、ご存知の方も多いと思いますが、記しておこうと思います。
提出書類に6年生の通知表が必要な学校はありますが、「2学期まで」か、「前期まで」のいずれかでしょう。
ラズくんの小学校は2学期制だったため、前期が終わる10月半ばごろから、受験組は気兼ねなく休み始めました。
コロナ禍で出席停止が使いやすかった(?!)のか、風邪症状を理由に出席停止でお休みするお子さんも多かったです。
実際に風邪症状かもしれませんし、感染を恐れてのお休みだったのかもしれません。
邪な私の考えで「流れに乗って、うちも休んじゃえ〜!」としたかったのですが、我が家には休めない事情がありました。
ラズくんの併願校の中に、12月末までの欠席日数を自己申告しなければならない学校があったからです。
この時期の欠席停止がどんな印象を与えるのか、調べてもよく分からなかったので、不安要素は少しでも排除したいと思い、夫からの連日の「休め〜!」攻撃をかわしつつ、6年生になってから冬休みまで、2日ほどのお休み以外は全日出席しました。
(ラズくんの方は、休みたい・出席したいという主張はありませんでしたが、休むために嘘をつくのが嫌そうでした)
正直、「この学校さえ受験しなければ、志望校のために後期もっと休めたのになあ……」と、よぎらなくもなかったです……。
ですがその中学校はラズくんの趣味全開で選んだ、理工系に特化したとっておきのパラダイス校でした。
「義務教育中はもっとバランス良く勉強してもらいたいな」とか「ちょっと遠くて通学大変そうだな」とか、大人(特に夫)目線での懸念点はありましたが、本人が希望している以上、この中学校を外すことはできませんでした。
この学校の受験をやめさせることは、ラズくんの受験そのものを否定することになるだろうと思っていたからです。
「自分にとってのパラダイス校」というのはラズくん本人も自覚していて、
その上で熱望するチャレンジ校が、ラズくんの頭上高くに燦然と輝いていました。
また、このパラダイス校は偏差値的にも、この先何が起こっても、例えチャレンジ校に体当たりをして砕け散ったとしても、きっと優しく受け止めてくれるだろう、という絶大な信頼を寄せてもいました。
併願校は他にもう一校ありましたが、我が家にとってはどの学校も外すことのできない、大切な志望校でした。
このように、憧れの第一志望校については早くから調べてよく知っていても、まさかの併願校で欠席日数を申告したり通知表の提出があったりするかもしれません。
早くから受験校が絞られてきた場合は、まずは募集要項をよく読んでみましょう。
そして、お子さんが小学校が大好きで、受験勉強の合間に「学校やお友達」という息抜きが必要なタイプだったり、また「お休みはさせられない」というご家庭の方針や事情もあるかもしれません。12月、1月の過ごし方を想像してみてください。
苦手の穴を潰すことは隙間時間にもできますが、過去問を解く場合、まとまった時間が必要になるので、学校を休むという選択を取るしかない、という状況にもなりかねません。
ですので直前期の過ごし方に悔いを残さないためにも、早めに募集要項も確認しておきたいものです。
過去問に関してはきちんとしたスケジュール、段取りなどを載せられたらよかったのですが、いかんせん場当たり的・手探りで乗り越えた直前期。
少しでも反面教師にしていただけたらと、ありのままの体験談を書かせていただきました。
我が家も参考にさせていただいた、過去問の取り組み方についての書籍なども機会があれば追ってご紹介させていただけたらいいなと思っております。
長くなりましたが、ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
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